模造刀紹介NO.10
鳴 狐
金色に輝く異彩の模造刀。
豪華絢爛で浮き世離れしていると思いきや、
その重厚さには圧倒される。
特注で作られた!?鎌倉時代の『打刀』
今回紹介するのは鳴狐(なきぎつね)と呼ばれる、鎌倉時代の刀の模造品。金色の刀装具で演出された模造刀は多くはないため、かなり珍しいタイプの模造刀と言える。
実物は粟田口派の国吉(鎌倉時代中期に生きた短刀作りの名人)によって作られており、その刃長は約54cmと比較的短い。サイズとしても珍しい大きさであり、「位の高い武士から特別に依頼を受けて作成された刀ではないか?」と言われている。
打刀として広まっているが正確な表現は『小太刀』のようで、江戸時代以降に定義された『打刀』をこの鳴狐に当てはめるのは不適切とする声もある。
ちなみに「鳴狐」の名を持つ模造刀はいくつかあるが、販売店によっては刀装具が金でない場合、鍔の形が異なる場合があるのでご注意を。
模造刀情報
参考価格 | 13,000円くらい |
刀の長さ | 105cm(刀身は73cm) |
刀身の素材 | 亜鉛合金 |
鍔の形 | 竜透かし |
主な用途 | 観賞用 |
こんな人にオススメ!
- 目立つ模造刀がほしい方
- アニメっぽさのある刀がほしい方
竹光堂レビュー
「金ピカってリアルじゃなくてあんまり欲しくないな…」と思っていたら、買ってみてビックリ。本物と見違える刀身はもちろん、デザイン性のある金色にマッチする赤と黒の柄は、まるでおとぎ話の世界から出てきたかのようです。持ってニヤけること間違い無しの一振りとお約束しましょう!
ただし注意したいのは、本物の鳴狐とは寸法などが違うこと。実物の鳴狐は刃長54cmに対して、模造刀は73cm。約20cmの違いがあります。レプリカとしての役目は果たせないので、その点だけご留意ください。
竹光堂的必見ポイントは柄の部分で、その見た目はアニメ『鬼滅の刃』の主人公、竈門炭治郎の日輪刀を思わせます。刀身こそ黒くないものの、かなり近しいものを感じました。
ちなみにこの刀は国指定の文化財となっており、東京国立博物館に貯蔵されています。データベースはこちらからご参照ください。
みなさまの模造刀ライフには合いましたでしょうか?^^
Instagramも要チェック!
竹光堂ではInstagramも展開中!
主に海外の方々と刀剣女子に向けて模造刀の情報を発信中。ギャラリーの中から好みの模造刀が見つかるかも!?